ノイズじゃない!ただの音楽さ。
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タンケン(タ):結成経緯について教えて下さい!
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伊東篤宏(伊):そもそも僕とスターダストさんは一緒に企画をやっていたんですが、
ある時、六本木のスーパーデラックスで行われた『SOUNDROOM』というイベントの主催者より「二人で何かやってください」というリクエストがあったんです。
で、僕らと湯浅学さんとで企画している新大久保のアースダムのイベント『黒光湯』でHIKOさんと初めてお会いして……。
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スターダスト(黒):おそるおそる誘ってみることにしまして。
「3日後か4日後にこういうイベントあるんで一緒にやりませんか?」と。
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タ:あはは3日後か。4日後。(苦笑)
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黒:勢いでそうなってしまいました。一晩の関係のはずが(笑)
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HIKO(ヒ):家が近くだったので、やろうかな。なんて。
僕から見たら伊東君とか超アーティストなんで……。そんな人から誘われたらばゼヒゼヒ!って感じでした。そうそう、蛍光灯に惹かれた「蛾」みたいなもんですよ(笑)
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(一同爆笑)
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タ:蛍光灯での活動はどれくらいやってるんですか?
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伊:約10年ですね。
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タ:ノイズってどうやって音を出しているか。
っていうのが僕は興味あるところなんですが……。
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伊:僕らはノイズだと思ってやってないです!
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タ:な、なるほど、それは失礼しました……。
蛍光灯は何音出せるんですか?
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伊:いえいえ。そういうもんじゃないです(苦笑)
エフェクター使うのでなんとなく音階がある様に聴こえるかもしれないけど。
ホワイトノイズが音の主成分です。ザーっとかブーっとか。
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タ:なんとなく爽やかなバンド名ですが?
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黒:僕がジャック・ケッチャムの小説『オフシーズン』が大好
きで、それを二人に読んでもらって「この作品の世界を標榜で
きないか」というところから名前が決まりました。小説の名前
をバンド名にする、ってカッコいいじゃないっすか?(照)
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伊:人食い族が出てくる話なんですが"襲う/追いかける/猟
る"ことを、するんですけど。
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タ:攻撃的に感じる所はそんな感じですよね。このバンドを一
言で説明しようと思うと、「速いバンドだなあ」って。思うのです。
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伊:イメージにあわせてやってる、ってことはないのですが、
小説の世界を念頭に置きつつ、"動き"を大事にしている所はあ
りますね。
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タ:その"走ってる"って雰囲気にニューウェイブ的なものを感
じるんですよね。
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ヒ:カーッチョイー!
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タ:一人一人が突き抜けているっていうか。ベクトルは一緒だ
けど重なってない。的な。シンクロって感じじゃなくて、勝手
な事をやって、なんか1つにまとまっている……っていうか。
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伊:今日(のライブ)はあわせてやったんですけどね(苦笑)
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「酷い部屋」がどんだけ酷いのか?という話。
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黒:「酷い部屋」っていうイベントは「酷い事をやりましょう
」っていうコンセプトで始めました。ほぼ同時期に上梓された
吉田アミさんの小説『サマースプリング』の中の「自分が想像
できる、一番、酷いことをしなくてはならない」 っていう一
文からも超インスパイアされつつ。でも、結果的に、イイ大人
が真剣に酷い事をやったら、妙に爽やかだったなあ。終わった
後に、永田一直さんやユダヤジャズの相馬さんなんかと「良か
ったなあ!(青春!)」って言い合ったりして。
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ヒ:「よし!酷い事をやろう!」と思ってやってみても、三人
ともみんな基本音楽好きなので。
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(一同爆笑)
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ヒ:本当に酷い事をやる人は酷い事のみに「×ーーーーっ(注
:聞き取れませんでした)」とやるけど。そうはならなかった
ですね。
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タ:爆音っていうことに関してはどう考えてますか?実は僕は
、苦手なんですよ(苦笑)耳が弱くて……。
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伊:好き嫌いの問題だと思います。確かに我々のライヴは音デカい。
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黒:「極端な事をやる」ということで爆音を選んでいる。手っ
取り早い非現実なんですよ。(ボソッと)単に好きだってのは
ありますけど…。
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タ:山があるから登るんですっ的な。
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ヒ:爆音は好きだけど爆音を標榜している訳ではないです。
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伊:確かにHIKOさんのドラムの音は確基本的にデカいですよ。
でもHIKOさんの場合、ドラマーとして、奏法としてそう、って
事です。
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タ:インタビューをさせてもらおう、と決めたときに、ぜひ提
案してみたいことがあったんですが。
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黒:はい。
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タ:(真顔で。)ノイズ=オシャレってことにはならなんです
かね?
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〜失笑と微妙な空気。〜
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伊:ノイズとかっていう意識じゃなくて、結果ノイズに聴こえ
るものの中にはオシャレなものもあるんじゃないですか?
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黒:そもそもノイズってくくり方に無理があるんですよ、今。
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伊:それって僕らの上の世代の人達が「音楽」と区別化する為
の概念としてジャンル化したのであって、今現在はそういう区
分自体が曖昧で何を指してノイズなんだか。別にノイズやりた
いっていってやってる人がいるならそれはそれでいいですけど
、僕らは特定のカテゴリーを意識してないです。
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ヒ:イイ大人が三人集まって人間力で凄い演奏をしたいっ。て
いう。
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タ:それです!"人間力"にニューウェイブを感じるんですよ!
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ヒ:"場所を選ばない/ジャンルがない"っていうところがあっ
て、『酷い部屋』っていうイベントで酷い事をやっている。「
感じ悪いんだったらやめようよ」っていうことは僕らには全然
ないんですよ。なんかこのままやっていたらば、違う世界に行
けるような……。何かがあると思います。CD作ったらば、スパ
イラルの試聴コーナーとかにあってもイイと思うんです。
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黒:ボンジュールとか……。
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タ:えええ。それはどうでしょう……(自分で提案しといて早
くも逃げ腰)。
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ヒ:今日の感じはディスコでしたよ!突然、「今日はファンク
でいこう」って。それで演奏して、終わって、やっぱり喧嘩別
れもする事なく。「やあ。今日、ファンクだったねー♪」って。
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伊:そういう雰囲気が楽しいですねー。
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タ:……(僕は取り残されてます)。
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ヒ:なんかこれはすばらしいことですよ。うん。
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